2009年04月03日

免物

おじん「ごえんさんに相談がありますねん」
ごえん「はぁ」

おじん「一間しかない床の間を半分に割って仏壇を入れたい」
ごえん「おぉ!」

新宅やのにお仏壇を入れるなんてステキ!!
ご夫婦で相談に来られましたが奥さんはビミョーな顔

おばん「娘2人とも長男に嫁いだからせっかく買っても・・・」

どうやら娘らも反対のようです

○誰も死人が出ていないのに仏壇
○家の跡を継ぐ子どもがいないのに仏壇

しかし奥さんの意見を傍らで聞くご主人の意志は固く
自分で書かれた施工図を見せてくれました

工務店も決め
仏壇屋も決め
ご本尊も決め(?)

つまり「ご本尊は本願寺から向かえます」

先日おっちゃんのお兄さんの満中陰をすませました
病魔の進行は早く体力のなくなっていく兄を送りました


ごえん「それで仏壇を置くんですよね」
おじん「また同じとこで出遇えるんやね」


心が落ち着くんですよ 何となく。。。


そもそも仏教は生きているときに聞かせていただく教えです
「今」を見つめることが出来るからこそ大切なんです

死んだ先のことより
今あるいのちの尊さを感じていくのです

「よかったなぁ~ありがとう~」ってね

そのことはきっと娘さんたちもご覧になっているでしょうね

免物

その昔
蓮如上人の語られた宗祖親鸞聖人のみ教えは庶民に感銘を与え
阿弥陀如来の救いを頂き生活をするなかで礼拝の対象となる
お名号やご絵像を上人からいただいておりました

蓮如上人からお名号を頂いたら本当にうれしかったのでしょうね
門徒としてお念仏の生活をすることができるという慶びは。。。


おっちゃんの仏壇に入るご絵像と脇掛が届きました
本願寺では免物(めんもつ)といってお金を納めます


ちなみに本願寺のパンフでは

免物(めんもつ)

浄土真宗では蓮如上人が各地のご門徒がたに対し
数多くの南無阿弥陀仏の名号本尊を書き与えられ
同様にご絵像に裏書きを記したご本尊も授与されました

以来浄土真宗の法灯を継承されているご門主さまより
ご本尊の授与を頂くことが門信徒のたしなみと
されているのであり「ご本尊は本願寺から向かえましょう」
と言われる所以です

また阿弥陀如来のみ教えをあきらかにしてくださった
宗祖親鸞聖人および親鸞聖人のみ教えをひろめられ
本願寺の礎を築かれた蓮如上人のご功績を顕彰し
そのご影を(ご絵像)を安置するのが習わしとなっています



Posted by かんべ at 16:36│Comments(0)
 
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